「打ち勝つチームを作るべきだ!」
「守り勝つチームを作るべきだ!」
どちらの意見も聞かれますが、感覚ではなくデータを基に考えるとどちらを優先すべきなのかがはっきりと分かります。
この記事では2022年の高円宮杯マクドナルド・トーナメントの試合結果を踏まえて、少年野球では打撃と守備のどちらから鍛えるべきなのかを説明します。
上位チームの打率
まずは優勝したチームの中条ブルーインパルスの打撃成績から見ていきましょう。
データは全て一球速報.comさんからお借りしています。
打率・・・2割8分6厘
出塁率・・・3割7分9厘
本塁打・・・4本
優勝したチームですら打率が3割以下なんです。驚きですね。
本塁打も4本ですから決して多い数とは言えません。
続いて準優勝チームである長曽根ストロングスの打撃成績を見ていきましょう。
打率・・・3割0分8厘
出塁率・・・3割5分7厘
本塁打・・・1本
こちらも決して高い打率ではありません。
打撃を売りにしているチームであれば、もっと高いチーム打率を誇るチームがありそうですよね。
本塁打は1本しかないのですから驚きです。
上位チームのエラー数
続いて優勝チームの中条ブルーインパルスの守備について見ていきましょう。
守備率・・・9割8分7厘
失策数・・・2
捕逸・・・0
まさかの失策数2です。
これは少年野球に関わったことがある人ならどれだけすごいことかが分かりますよね。
6試合やって失策が2回です。
捕逸に至っては0回。
驚きの守備力ですね。
続いて準優勝チームの長曽根ストロングスの守備について見ていきましょう。
守備率・・・9割9分3厘
失策数・・・1
捕逸・・・0
まさかの優勝チームを上回る成績。
5試合やってエラーがたったの1回。
捕逸ももちろん0回。
鉄壁の守備力です。
優勝チーム、準優勝チーム、合わせてエラーがたったの3回。
この数字から分かることははっきりしていますね。
守備練習から始めるべき
優勝を狙えるチームはとにかく守備力が高いことが分かったと思います。
つまり、勝てるチームを作るためにはまずは守備力を高めていく必要があるということです。
アウトにできるところでしっかりアウトを取る。
相手に余計な進塁をさせない、チャンスを与えない。
いかにして点を取るかではなく、いかにして点を与えないかを考えることが大切ということですね。
まとめ
今回は少年野球において打撃と守備のどちらを優先して練習すべきかを説明しました。
昔から「打撃は水もの」という言葉もありますし、調子に影響の出ない守備を鍛えていくことが安定して勝てるチームを作るためには大切なのかもしれませんね。
勝てるチームを作るためにも、まずは守備練習を中心に取り組んでいきましょう。
ちなみに2022年に優勝した中条ブルーインパルスがどんな練習をしているのかは以下の記事をご覧になれば分かりますよ。
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